診療科・部門の紹介

放射線技術部

放射線技術部では画像診断に関するさまざまな検査を行なっています。
それぞれの医療機器や検査についてご紹介します。

一般撮影

一般にレントゲンと呼ばれる検査です。検査部位にX線を照射し、その吸収差を画像にします。
全身のあらゆる部位が対象となります。当院では放射線感度の高いイメージングプレートや
平面検出器(FPD)といった検出器を用いており、より少ない被ばくで撮影できます。

乳房撮影(マンモグラフィ)

乳房専用のX線撮影装置です。
撮影は乳房全体が入るよう、左右の乳房に対して
上下・斜め方向の2方向で計4枚の撮影を行います。
X線被ばくを低減し、病変を見やすくするため
圧迫板で乳房を挟みます。
痛みが少ないよう細心の注意を払って検査しています。

乳房超音波検査

プローブという機械を乳房表面にあて、
乳房内を跳ね返ってくる超音波の強さを画像にします。
乳腺内に隠れたしこりを見つけやすい検査です。
マンモグラフィと併用することで
病変検出能がアップします。
放射線被ばくがなく、痛みがないという特長があります。

骨密度検査

X線を用いて骨密度を測定する装置です。
骨がもろくなる骨粗鬆症の診断に用いられます。
腰椎と大腿骨のセットで測定を行うことで
検査精度を向上させています。

X線CT検査

360°方向からX線を照射し、その透過量の差から身体の断面像を得る装置です。当院では頭から足方向に64個の検出器を配列したマルチスライスCTを導入しており、高速撮像や心臓の検査が可能です。
より詳細な診断のために造影剤を用いることもあります。
また、逐次近似画像再構成という技術で大幅な被ばく低減を行なっています。

MRI検査

磁場を利用して身体の断面像を撮影する装置です。
トンネル状の装置の中に入り外部から電磁波を照射すると、共鳴現象を起こして身体から電磁波を発生します。
この電磁波を収集して断面像を得ます。
MRIはX線を用いないので被ばくがありません。
ただし検査時間が長く、磁石を使用しているため
検査ができない場合もあります。

X線透視検査

X線を連続で照射し、画像をリアルタイムに表示する検査です。
主に消化器や整形外科の検査や治療に使用されます。
当院の装置は平面検出器(FPD)を搭載しており大幅な被ばく低減が可能です。

心臓血管造影検査

心臓を栄養する冠動脈の病変の診断・治療で使用されます。
カテーテルという細い管を血管内に挿入し、
そこから造影剤を注入して検査します。
狭心症や心筋梗塞の原因となる細くなった血管の内部を、
風船で膨らませたりステントを留置する治療も行なっています。
また、脚の血管病変の診断・治療や心臓ペースメーカーの植え込み術でも用いられます。

脳血管造影検査

頭部や頸部の血管病変を診断・治療する装置です。
カテーテルという細い管を血管内に挿入し、
そこから造影剤を注入して検査します。
動脈瘤という血管のこぶや動脈の狭窄の
診断・治療に用いられます。
当院ではX線発生器が2つあるバイプレーン装置を
採用しているため、被ばく低減や造影剤の減量が可能です。